Beli とは?友だちのおすすめで店を探す「食の SNS」を日本で使ってみる
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行った店を「星いくつ」ではなく「自分の中で何番目か」で記録する。これが米国の 20〜30 代に広がっているレストランアプリ Beli の考え方です。結論から書くと、執筆時点(2026 年 9 月)で日本の App Store からダウンロードでき、基本機能は無料で使えます。ただし UI は英語のみで、日本の店のデータも友だちの数も米国ほどは期待できません。まずは「海外旅行の食べ歩き記録」や「自分だけの店リスト作り」として始めるのが現実的だと思います。
Beli とは — 星ではなく「順位」で店を記録する
Beli は、行ったお店を記録して自分の中で順位をつけ、友だちの評価をもとに次に行く店を見つけるアプリです。2021 年に、ハーバード・ビジネス・スクール出身の Judy Thelen 氏と Eliot Frost 氏が立ち上げました。開発は 2019 年に始まり、2021 年 6 月に App Store で公開されています。
いちばんの特徴は評価のしかたです。星 5 段階で点数をつけるのではなく、こういう流れになります。
- 行った店を登録し、まず「bad / okay / great」の 3 択でざっくり分ける
- すでに登録済みの店と 1 対 1 で「どっちが良かった?」と何度か聞かれる
- その回答からリスト内の位置が決まり、10 点満点のスコアが自動で振られる
「星 4 と星 4.5 の違い」を考えなくていいので、迷いにくいのが利点です。記録は「Been(行った)」と「Want to Try(行きたい)」の 2 つのリストに整理され、レストラン・バー・ベーカリー・コーヒー/紅茶・アイスとデザートの 5 カテゴリに分かれています。
さらに、Duolingo のような連続記録(ストリーク)や「今年 50 軒行く」といった目標設定、友だちとの好みの一致度を示すマッチスコアなど、ゲーム的な仕掛けが乗っています。友だちの評価に重みを置いて推薦してくれる点が、不特定多数のレビューを平均する従来型のサービスとの違いです。
数字も紹介しておきます。2025 年 9 月時点で累計レビューは全世界 7,500 万件超、対象は 3 万都市とされています。ユーザーの約 8 割が 35 歳未満というのは創業者側の説明によるものです。資金調達は 2023 年 11 月のシリーズ A(530 万ドル)を含め、2025 年 6 月時点で累計 1,200 万ドルとされています。
日本から使えるか、日本の店は載っているか
執筆時点(2026 年 9 月)で、Beli は日本の App Store で配信されています。無料でダウンロードでき、iOS 16.6 以降が必要、開発元は Beli Technologies, Inc.、カテゴリは「フード/ドリンク」、年齢制限は 13+ です。Android 版も Google Play に出ています。
対応言語は「英語」のみです。メニューもボタンも英語で、日本語 UI はありません。日本の App Store での評価は 5 点満点中 4.8 ですが、評価件数は 16 件でした。日本ではまだほとんど使われていない、と考えてよさそうです。
登録に招待が必要かどうかは、情報が割れています。サービス開始当初はウェイトリスト+招待制で、既存ユーザーから招待リンクをもらう必要がありましたが、その後一般公開されたとされています。2024 年ごろに書かれた解説記事には「招待が必要」と残っているものもあるため、実際にアプリを入れて画面を確認するのが早いです。
日本の店が載っているかは、期待値を下げておいた方がよいと思います。3 万都市をカバーしているとはいえ、伸びたのはニューヨーク・シカゴ・サンフランシスコといった米国の都市で、日本の飲食店データがどこまで揃っているかは未確認です。地方の個人店ほど見つかりにくい可能性が高いでしょう。
使い方(登録〜最初の一歩)と料金
私自身が日本の店を大量に登録して検証したわけではないので、以下は公開情報をもとにした流れの整理です。
- アプリをダウンロードしてアカウントを作る。招待リンクを求められた場合は、すでに使っている友だちからもらいます。
- 「Been」に最初の店を追加する。店名で検索して選び、写真や食べたメニュー、メモを添えられます。
- bad / okay / great を選び、比較に答える。数回タップすると 10 点満点のスコアが付きます。
- 10 軒ほど登録すると順位が安定し、推薦の精度が上がっていきます。
- 気になる店は「Want to Try」に入れておく。地図表示もあるので、出先で近くの候補を確認できます。
- 友だちを追加する。Beli の本体は友だちの評価なので、ここまで来て初めて価値が出ます。
料金は基本無料です。日本の App Store に表示されているアプリ内課金は、連続記録を復活させる「Weekly Streak Restore」が 150 円、「Creator Subscription」が月額 700〜900 円・年額 6,000〜7,000 円でした。Creator Subscription は、特定の発信者のリストを購読する形の課金と見られます。
米国の App Store にはこれに加えて「Beli Supper Club」の年額 74.99 ドルが並んでいます。これはアプリ内の追加機能とリアルのイベントをセットにした招待制の会員サービスで、現状はニューヨーク限定とされています。日本から加入する意味はほぼありません。
食べログや Retty との違いと、使う前の注意点
日本で店を探すときの定番と比べると、性格がかなり違います。
- **評価が「絶対点」ではなく「自分の中の順位」**です。食べログの点数は不特定多数の評価をならしたものですが、Beli のスコアは自分の履歴の中での相対値です。他人の 9.2 と自分の 9.2 は意味が違います。
- 友だち中心です。Retty も実名ベースですが、Beli はさらに踏み込んで、好みの近い人の評価を優先して推薦します。逆に言えば、友だちがいないと推薦機能はほとんど働きません。
- 予約はできません。Beli は記録と発見のためのアプリで、席を押さえる機能は持っていません。予約は別のサービスを使うことになります。
使う前に押さえておきたい点も挙げておきます。
- UI が英語のみです。入力するメモは日本語で書けますが、画面の指示はすべて英語です。
- 日本ではユーザーが少ないため、友だちを誘わないとタイムラインが動きません。まず 2〜3 人で始めるのが現実的です。
- 連絡先や位置情報へのアクセスを求められる場面があります。友だち探しのために連絡先を丸ごと渡したくない場合は、許可を出す前に設定を確認してください。
- 公開範囲を確認しましょう。訪問記録は「いつどこにいたか」の履歴でもあります。誰まで見えるのかを最初に決めておくと安心です。
- 課金の解約は各ストアから行います。表示は英語なので、金額と期間を確認してから登録してください。
まとめ
Beli は、行った店を「自分の中の順位」で記録し、好みの近い友だちの評価から次の一軒を探す米国発のアプリです。執筆時点(2026 年 9 月)で日本の App Store・Google Play から入手でき、基本機能は無料、有料は Creator Subscription(月額 700〜900 円)などに限られます。ただし UI は英語のみ、日本のユーザーも店舗データも少なく、招待の要否についても情報が割れています。「食べログの代わり」としてはまだ厳しいものの、比較で順位が決まる評価方法はそれ自体が面白く、海外旅行の記録用や自分専用の店リストとしてなら、今すぐ始められると思います。
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