StoryGraph とは?気分で本を選べる読書記録アプリの使い方と日本語対応の現状
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英国発の読書記録アプリ StoryGraph は、「今の気分に合う本」を探せるのが特徴で、米英の読書好きの間で Goodreads に代わる選択肢として広がっています。結論から書くと、執筆時点(2026 年 9 月)で日本の App Store から無料でダウンロードでき、記録や推薦といった基本機能は無料で使えます。ただし画面は英語のみで、日本語の本はデータベースに見つからないことがあります。洋書や翻訳書をよく読む人、自分の読書の傾向をグラフで見たい人には試す価値があるアプリです。
StoryGraph とは — 「気分」と「テンポ」で本を探す読書記録アプリ
StoryGraph は、ソフトウェアエンジニアの Nadia Odunayo 氏が 2019 年に立ち上げたサービスで、英国ロンドンの The StoryGraph Limited が運営しています。読んだ本・読みたい本を記録する点は一般的な読書アプリと同じですが、本をジャンルだけでなく「気分」と「テンポ」でも分類しているのが大きな違いです。
- 気分(mood)タグ: 「ダーク」「感動的」「笑える」「希望がある」「緊張感がある」など。読んだ人がレビューで選んだ結果が集計され、本ごとに表示されます。
- テンポ(pace): 「ゆっくり」「普通」「速い」の 3 段階です。
- 内容の注意書き(content warnings): 暴力などの描写があるかを事前に確認できる、利用者投稿型の仕組みです。
これらの情報をもとに、「今日は軽くて速く読める本がいい」といった条件で本を絞り込んだり、読書履歴から好みに合う本を提案してもらったりできます。
記録まわりも充実しています。月ごと・年ごとのグラフで、読んだ冊数やページ数、気分やジャンルの内訳を振り返れます。評価は星を 0.25 刻みでつけられるとされ、途中でやめた本を「DNF(Did Not Finish)」として残す機能も標準で備わっています。友だちと同じ本を読み進めながら、ネタバレしない範囲で感想を送り合える「Buddy Reads」や、テーマに沿って本を読む読書チャレンジもあります。
規模の数字としては、2026 年 1 月に登録者数が 500 万人を超えたと報じられています(会社側の発表にもとづく数字です)。2025 年には Apple の App Store Awards で「Cultural Impact(文化的インパクト)」部門の受賞アプリに選ばれました。
日本から使えるか・日本語対応の現状(執筆時点 2026 年 9 月)
日本の App Store で配信されており、無料でダウンロードできます。App Store の表示は次のとおりです。
- 対応 OS: iOS 14 以降(iPhone / iPad)
- 対応言語: 英語のみ(日本語なし)
- 年齢制限: 13+
- カテゴリ: ブック
- 日本のストアでの評価: 3.8(10 件)
Android 版は Google Play で配信されているほか、ブラウザから使える Web 版もあります。
気になるのは日本語の本の扱いです。StoryGraph の蔵書データは英語圏の本が中心なので、日本語の本は検索しても出てこないことがあります。その場合は、検索結果の「View All Results」から「Add a Book」を選ぶと、自分で本を登録できます。公式ヘルプによると、すべての項目を埋める必要はなく、ISBN も任意です。足りない情報はボランティアの「ライブラリアン」が補うことがあるとされています。また、設定の「Preferences」で自分が読む言語を指定しておくと、その言語の本が検索結果に出るようになると案内されています。
なお、気分タグや推薦は、ほかの利用者のレビューが集まって初めて機能します。日本語の本はレビューが少ないとみられるので、推薦の精度は洋書や翻訳書ほど期待しないほうがよいでしょう。
使い方(登録〜最初の一歩)と料金
私自身はまだ長期間使い込んではいないので、以下は公式ヘルプと App Store の説明をもとにした流れです。
- アカウントを作る。登録時に読書の好みを答えるアンケートがあるとされ、その回答が推薦の材料になります。
- 読んだ本を登録する。本を検索して「read(読了)」「to-read(読みたい)」などを選びます。紙の本はバーコードを読み取って追加する機能もあります。
- 読書中の本を「currently reading」にする。読み進めたページ数を記録すると、日付つきで進み具合が残ります。
- 読み終えたらレビューを書く。星の評価に加えて、気分やテンポなどの質問に答えます。この回答が、ほかの人の本探しにも使われます。
Goodreads を使っていた人は、「Manage Account」の「Goodreads Import」から書棚のデータを取り込めます。Goodreads から書き出した CSV ファイルをアップロードする方式で、反映まで最大 24 時間ほどかかるとされています。洋書を電子書籍で読むなら、辞書機能のある Kindle Paperwhite のような読書端末と組み合わせると、StoryGraph で見つけた本をすぐに読み始められます。
料金は、基本機能が無料です。有料プランの「StoryGraph Plus」は、日本の App Store で月額 550 円、年額 5,400 円と表示されていました(米国では月 4.99 ドル、年 49.99 ドル)。Plus に入ると、自分で作るグラフ、統計の追加フィルター、2 つの期間の統計比較、優先サポートなどが加わります。サービスを広告なしで運営し続けるための支援という位置づけもあります。無料トライアルがあるとする紹介記事もありますが、条件は購入画面で確認してください。
読書メーターやブクログとの違いと注意点
日本でおなじみの読書記録サービスと比べると、得意分野がはっきり分かれます。
- 読書メーターやブクログは、日本語の本の登録数と日本の読者のレビューが豊富です。国内の新刊や漫画を記録するなら、こちらのほうが手間がかかりません。
- StoryGraph は「次に何を読むか」を探す機能が中心です。気分・テンポ・内容の注意書きで絞り込めるのは、StoryGraph ならではの切り口です。
- 統計の細かさも StoryGraph の特徴です。読んだ本の気分やテンポの傾向まで、グラフで振り返れます。
使う前に押さえておきたい点もまとめておきます。
- UI は英語のみです。画面の案内や気分タグはすべて英語で表示されます。
- 日本語の本は自分で登録する手間がかかることがあります。記録したい本の多くが国内の本なら、日本のサービスと使い分けるのが現実的です。
- プロフィールの公開範囲を確認しましょう。公開・メンバー限定・非公開から選べるとされています。読んだ本の履歴は趣味や関心がそのまま表れる情報なので、気になる人は非公開から始めると安心です。
- 有料プランはアプリ内課金です。iPhone で契約した場合、解約は「設定」のサブスクリプション管理から行います。
まとめ
StoryGraph は、気分とテンポで本を探せる英国発の読書記録アプリです。執筆時点(2026 年 9 月)で日本の App Store から無料で入手でき、Android 版と Web 版もあります。有料の Plus は月額 550 円・年額 5,400 円ですが、記録と推薦の基本機能は無料で試せます。一方で UI は英語のみで、日本語の本は登録されていないこともあるため、国内の本が中心なら読書メーターやブクログと使い分けるのがよさそうです。洋書や翻訳書をよく読む人、自分の読書の傾向をグラフで眺めたい人は、まず無料で数冊登録してみてください。
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