Locket とは?ホーム画面に友だちの写真が届くウィジェットアプリの使い方
Photo: Fabricio Abdon / Pexels
友だちが撮った写真が、アプリを開かなくてもスマホのホーム画面に勝手に表示される。それだけのアプリが Locket Widget です。結論から書くと、執筆時点(2026 年 9 月)で日本の App Store・Google Play からダウンロードでき、基本機能は無料、しかも UI は日本語に対応しています。海外アプリにありがちな「英語だから諦める」という壁がない、めずらしいタイプです。ただし友だちの上限が 20 人だったり、連絡先へのアクセスを求められたりと、始める前に知っておきたい点はいくつかあります。
Locket とは — 「見せる相手が 20 人だけ」の写真アプリ
Locket は、ホーム画面に置いたウィジェットに、親しい友だちが撮った写真がそのまま届く写真共有アプリです。開発元は米国の Locket Labs, Inc.。創業者の Matt Moss 氏が、遠距離だった恋人のために作ったアプリが原型だと本人が語っており、2022 年の公開直後に App Store で急上昇して話題になりました。
いちばんの特徴は、いわゆる SNS の部品がほとんど無いことです。公開のフィードもなければ、おすすめを並べるアルゴリズムもなく、フォロワー数も「いいね」の数も出てきません。写真は、自分が登録した友だちのホーム画面にだけ表示されます。逆に言えば、届いた写真はアプリを開かなくても目に入るので、既読やリアクションを気にしなくていい、というのがこのアプリの空気感です。
規模の数字も出ています。同社の 2026 年 7 月 15 日のプレスリリースによれば、累計ダウンロードは 1 億件超、1 日あたりのアクティブユーザーは約 900 万人。2026 年 1 月 1 日と比べて日次アクティブユーザーは 22%、1 日の画像送信数は 38% 増えたとしています。ティーンの平均的な友だち登録数は 14 人だそうです。いずれも会社側の発表による数字なので、その前提で読んでください。資金調達は累計 1,250 万ドルで、2025 年 10 月時点では 14 人のチームで黒字化しているとされています。
日本から使えるか、日本語対応はどうなっているか
執筆時点(2026 年 9 月)で、日本の App Store・Google Play の両方に出ています。海外アプリの紹介記事でよくある「英語 UI のみ」という制約は、Locket に関してはあてはまりません。App Store の対応言語欄には日本語が含まれており、インドネシア語・スペイン語・フランス語・ベトナム語・ポルトガル語・韓国語・英語と並んでいます。
App Store 版の情報は、価格が無料(App 内課金あり)、iOS 15.0 以降、サイズ 147.8MB、カテゴリはソーシャルネットワーキング、年齢制限 13+。日本の App Store での評価は 5 点満点中 4.8 で、評価件数は 6,909 件でした。Android 版は Google Play で 1,000 万以上のダウンロード、評価は 4.5 で、レビュー件数は 37 万件を超えています。日本でもすでに一定の利用者がいる、と考えてよさそうです。
一方で、写真が届く相手は自分が登録した友だちだけなので、日本国内で使う場合は「日本にいる友だちを誘えるかどうか」がそのまま使い勝手になります。海外のサービスにありがちな「向こうにはユーザーがいるが自分の周りにはいない」という状態にはなりにくい代わりに、誘う相手がいないと何も起きないアプリでもあります。
使い方(登録からウィジェット設置まで)
以下は公開情報とストアの説明をもとにした流れの整理です。私が全機能を検証したわけではないので、画面の文言は実際のバージョンで確認してください。
- App Store または Google Play から Locket Widget をインストールする
- 電話番号で登録し、届いた認証コードを入力する
- 友だちを追加する。連絡先から選ぶか、招待リンクを送る方法があります
- ホーム画面を長押しして、ウィジェット一覧から Locket を追加する(小さいサイズが定番です)
- アプリで写真を撮って送ると、友だちのホーム画面に反映される
送られてきた写真はウィジェットをタップすると履歴として見られ、絵文字でリアクションを返せます。毎月の振り返り動画が自動で作られる機能もあります。2026 年 7 月には、Google DeepMind と組んだ AI セルフィー機能「Locket Looks」も追加されました。
料金 — 無料の範囲と Locket Gold
写真を送る、受け取る、ウィジェットを置く、といった中心の機能は無料です。課金しなくても普通に使えます。
無料版でいちばん効いてくる制限は、友だちの上限が 20 人までという点です。有料の「Locket Gold」に入ると、公式ヘルプでは次の機能が案内されています。
- 友だちの人数が無制限になる
- カメラロールにある写真をアップロードできる
- 動画を長く(最大 10 秒まで)撮れる
- アプリアイコンやカメラのテーマをカスタマイズできる
- 連続記録(ストリーク)の復元、広告なし、ゴールドバッジ
価格は、日本の App Store の課金項目一覧では Locket Gold と写真パックを合わせて 300 円〜6,000 円の範囲で並んでいました。週・月・年のどのプランがいくらかは表示が変わることがあるため、購入前にアプリ内の画面で確認するのが確実です。
日本のアプリとの違いと、始める前の注意点
日本で近いのは BeReal でしょうか。BeReal が「1 日 1 回、通知が来た瞬間に撮る」という時間の制約で日常を出させるのに対し、Locket は時間の縛りがなく、代わりに「相手のホーム画面に直接出る」という置き場所で距離を縮めます。LINE のアルバムやトークとの違いは、送るのに用事がいらないことです。
注意点も挙げておきます。まず、友だち追加のために連絡先へのアクセスを求められる設計になっており、この点は海外の保護者向けメディアで繰り返し指摘されています。共有された写真の取り扱いについても利用規約に記載があるので、気になる方は登録前に目を通しておくとよいと思います。
それから、公開フィードや見知らぬ相手との DM が無い一方で、アプリ内に保護者向けの管理機能は用意されていないとされています。届いた写真はホーム画面に即座に表示されるため、お子さんが使う場合は「誰を追加したか」を一緒に確認できる状態にしておくのが現実的です。写真の送り先を選べるのは自分自身なので、そこだけは最初に理解しておきたいところです。
まとめ
Locket は、日本語 UI があって基本無料、登録も電話番号だけという、海外アプリの中ではかなり始めやすい部類です。ホーム画面に友だちの写真が届くという一点に絞られているぶん、SNS の疲れを感じている人ほど合うかもしれません。まずは無料のまま、いちばんよく連絡する数人だけを追加して、ウィジェットを置いてみるところから試すのが良さそうです。友だちが 20 人を超えたときや、カメラロールの写真も送りたくなったときに、Locket Gold を検討すれば十分だと思います。
※ 本記事の情報は執筆時点(2026 年 9 月)のものです。料金・機能・対応言語は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトとアプリストアでご確認ください。