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Dola とは?ByteDance 系 AI アシスタントの機能とプライバシーの注意点

公開 2026-09-23読了 8 分

Photo: Matheus Bertelli / Pexels

この記事でわかること
ByteDance 系の AI アシスタント Dola(旧 Cici)を解説。日本から使えるか、日本語 UI、料金、プライバシーポリシーの保存先や注意点を執筆時点の情報で整理しました。

海外では 1 日に 1,000 万人以上が使っていると報じられているのに、日本語の解説記事がほとんど無い AI アシスタントがあります。Dola です。

しかも名前が途中で変わっています。以前は「Cici」という名前で、そちらを覚えている人もいるかもしれません。作っているのは TikTok の親会社 ByteDance のグループ会社です。

日本の App Store にも普通に並んでいて、日本語でも動きます。ただ、入れる前に知っておいたほうがいいことが 2 つあります。プライバシーポリシーの中身と、まったく別の「Dola」が存在することです。

執筆時点(2026 年 9 月)の公式サイト・プライバシーポリシー・日本の App Store の表記を確認して整理します。

Dola とは — 「Cici」が名前を変えた ByteDance 系の AI アシスタント

Dola は、チャットで質問に答えたり、文章を書いたり、翻訳や要約をしたりする、いわゆる汎用の AI アシスタントです。ChatGPT や Gemini と同じジャンルだと思ってもらえれば、だいたい合っています。

もともとは 2023 年 8 月に「Cici」という名前で海外向けにリリースされ、2025 年 11 月に「Dola」へ改名されました。アプリそのものは同じで、アカウントも会話履歴も引き継がれています。ストアの更新情報にも「Cici は Dola になりました」という趣旨の案内が出ていました。

販売元は SPRING (SG) PTE. LTD.(シンガポールの法人)です。ByteDance グループの海外向け事業体で、中国国内向けに提供されている「豆包(Doubao)」とは別のアプリになります。

アプリの説明で挙げられている主な機能は次のとおりです。

  • チャットでの質問・相談
  • 文章の作成と書き換え
  • 翻訳
  • ファイルや Web ページの要約
  • 画像の生成
  • 音声入力(話しかけて使う)

中身のモデルについては、[確認済み] 公式にモデル名を明記したページは見つけられませんでした。[推測] ByteDance 自社の Seed / Doubao 系のモデルを使っているとする海外の解説が多く、その可能性が高いと考えています。

規模は、2025 年末時点で 1 日あたりの利用者が 1,000 万人を超えたと海外メディアが報じています。また、2026 年 4 月時点で累計ダウンロードが 1 億 4,400 万件に達したとする分析レポートもあります。どちらも第三者による報道・推計で、ByteDance の公式発表として確認できたものではありません。

日本から使えるか — 日本の App Store にあり、画面も日本語

結論から書くと、使えます。しかも手間はかかりません。

日本の App Store と Google Play で、そのまま配布されています。VPN も海外のアカウントも不要です。執筆時点で日本の App Store に表示されていた情報は次のとおりでした。

項目 内容
アプリ名 Dola:スマートなAIアシスタント
販売元 SPRING(SG)PTE.LTD.
評価 4.4(1,929 件)
カテゴリ 仕事効率化
対応 OS iOS 15.0 以降
サイズ 約 557 MB
対応言語 日本語を含む 19 言語
年齢制限 13+

対応言語に日本語が入っているので、インストールすれば日本語の画面で立ち上がります。英語 UI と格闘する必要はありません。日本語で聞けば日本語で返ってきた、という日本のユーザーのレビューも App Store に出ています。

スマホ以外に、Web 版・Windows 版・ブラウザ拡張も用意されています。

逆に、使えない国があります。海外の解説記事によると、米国・カナダ・オーストラリア・中国本土では提供されていません。[推測] これらは二次情報で、公式に「提供地域の一覧」を公開したページは見つけられませんでした。ただ複数の情報源で一致しているので、実際にそうなっている可能性が高いと見ています。日本から使う分には関係ありませんが、これらの国へ出張・旅行する人は現地で開かない場合があると思っておくほうが安全です。

使い方と料金 — 無料で始められて、有料は 3 段階

始め方はシンプルです。

  1. App Store か Google Play で「Dola」を検索してインストールする
  2. アカウントを作る(メールアドレスや各種アカウントでのログイン)
  3. チャット画面に日本語で質問を打つ、または音声で話しかける
  4. 画像生成や要約は、入力欄まわりのメニューから切り替える

料金は無料で始められる形(フリーミアム)で、有料プランはアプリ内課金として用意されています。執筆時点で日本の App Store のアプリ内課金欄に表示されていた価格です。

プラン 日本の価格
Dola Plus(月額) 1,600 円
Dola Plus(年額) 16,000 円
Dola Pro(月額) 7,900 円
Dola Max(月額) 25,000 円

ここは正直に書きます。[確認済み] この 3 段階それぞれで何が開くのか、日本語でまとまった公式の説明は見つけられませんでした。海外の「料金まとめ」系サイトにはいろいろな数字が載っていますが、後述するとおり別サービスの料金が混ざっている例があり、あてになりません。

現実的な進め方としては、まず無料のまま使ってみて、回数制限や待ち時間が気になったときに初めて課金を検討する、という順番になると思います。支払いは App Store / Google Play の決済なので、海外のサイトにカード番号を直接入力する場面はありません。

ChatGPT や Gemini と何が違うのか、そして「同じ名前の別アプリ」

日本で AI アシスタントを使うなら、すでに選択肢はあります。あえて Dola を選ぶ理由があるとすれば、無料の範囲でチャット・翻訳・要約・画像生成までを 1 つのアプリで触れる点、そして東南アジアや中南米を主戦場にしているぶん、そうした地域の話題に強い可能性がある点でしょう。

一方で弱いのは情報量です。ChatGPT や Gemini なら日本語の解説もヘルプも大量にありますが、Dola は日本語の公式情報がほとんどありません。困ったときに自力で英語を読むことになります。

そしてもう一つ、検索する前に知っておくべき落とし穴があります。

「Dola」という名前の AI サービスは、まったく別の会社のものがもう 1 つあります。heydola.com の Dola で、こちらは WhatsApp や Telegram などのメッセージアプリ経由で使う AI カレンダーアシスタントです。Google カレンダーと連携して予定を登録するのが仕事で、ByteDance とは無関係です。

[確認済み] 海外のツール紹介サイトや料金まとめサイトには、この 2 つを混同して「Dola Pro は月 9.99 ドル、Google カレンダーや Slack と連携」といった記述をしているものがあります。ByteDance 系の Dola の話として読むと事実と合いません。日本語で検索したときも同じ混線が起きうるので、運営会社名(SPRING (SG) PTE. LTD.)か、アプリの ID で見分けるのが確実です。

注意点 — プライバシーポリシーは読んでから決める

中国系のサービスというだけで身構える必要はありませんが、何を渡すことになるのかは把握しておいたほうがいいと思います。執筆時点で公開されているプライバシーポリシー(発効日 2025 年 12 月 17 日)を読んで確認した内容です。

[確認済み] 収集される情報として明記されているのは、入力したテキストとチャット履歴、アップロードしたファイル・音声・写真、IP アドレス・端末の識別子・通信キャリア情報・システム設定、そして IP アドレスから推定される大まかな位置情報です。チャットに書いた内容そのものが対象に含まれる、という点は押さえておくべきところです。

[確認済み] 保存先のサーバーは地域ごとに分けて書かれていて、インドネシア・マレーシア・シンガポール、EEA・英国のユーザー向けには加えて米国が挙げられています。日本のユーザー向けの個別条項は、私が読んだ範囲では見当たりませんでした。

[確認済み] また、収集した情報を「企業グループのメンバーと共有する」と明記されています。利用は 13 歳以上からです。

規制当局の動きについても確認しました。[確認済み] 執筆時点で、Dola というサービス自体が各国の当局から利用停止などの処分を受けたという情報は見つけられませんでした(イタリアの当局が遮断措置を取ったのは DeepSeek であり、別のサービスです)。ただし親会社の ByteDance は、TikTok の中国へのデータ移転をめぐって欧州で調査を受けてきた経緯が報じられています。この 2 つは切り分けて理解しておくのが正確です。

実務的な線引きはシンプルで、仕事の機密情報や他人の個人情報は入力しない。これは Dola に限らず、無料の AI チャット全般に当てはまる話です。翻訳、文章の下書き、調べもの、画像生成といった「外に出ても困らない用途」から試すのが無難だと思います。

まとめ

Dola は、ByteDance グループの SPRING (SG) PTE. LTD. が提供する AI アシスタントです。2023 年に「Cici」として始まり、2025 年 11 月に改名されました。日本の App Store でそのまま入手でき、日本語の画面で動きます。

料金は無料から。有料は日本の App Store 表示で Plus が月 1,600 円・年 16,000 円、Pro が月 7,900 円、Max が月 25,000 円ですが、各プランの内訳は日本語の公式情報が乏しいのが現状です。

引っかかりどころは 2 つ。プライバシーポリシーにチャット内容の収集と企業グループ内での共有が明記されていること、そして heydola.com の別サービスと名前が衝突していて、海外のまとめ記事の情報があてにならないことです。

「日本語で使える無料の AI をもう 1 つ試してみたい」くらいの温度感で、入れる情報を選んで使う分には、素直に動くアプリだと思います。

※ 本記事の情報は執筆時点(2026 年 9 月)のものです。価格・対応言語・提供地域・プライバシーポリシーの内容は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトと各ストアでご確認ください。

編集部(本業: IT) 日本からアカウントを作って実際に触ってから書いています。使えなかったものは、使えなかったと書きます。