Shortwave とは?Gmail を AI が仕分ける海外メールアプリの料金と日本語での使い勝手
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届いたメールを AI が要約し、宣伝メールやお知らせは 1 行にまとめて見せてくれる。そんな「Gmail の上にかぶせて使う」メールアプリとして米国で使われているのが Shortwave です。先に結論を書くと、執筆時点(2026 年 10 月)で Shortwave は日本からも使えますが、ログインには Gmail か Google Workspace のアカウントが必要で、画面は英語だけです。料金ページに無料プランは載っておらず、14 日間の無料トライアルのあと月 30 ドルからの有料プランを選ぶ形なので、まずはトライアルで「自分のメールの量に見合うか」を確かめるのがおすすめです。
Shortwave とは — 元 Firebase のチームが作った「AI 付きの Gmail」
Shortwave は、米国の Shortwave Communications が開発しているメールアプリで、公式サイトでは Andrew Lee 氏と Jonny Dimond 氏が創業者として紹介されています。海外のインタビュー記事によると、CEO の Lee 氏は Google に買収された開発者向けサービス Firebase の共同創業者で、2020 年に Shortwave を立ち上げました。2019 年に終了した Google のメールアプリ「Inbox by Gmail」の開発に関わった人も加わっていて、海外では「Google Inbox の後継」として紹介されることの多いアプリです。
公式サイトとヘルプで紹介されている主な機能は次のとおりです。
- AI アシスタント:スレッドの要約、受信箱への質問(「先月の請求書はどれ?」のような自然な言葉での検索)、返信の下書き、翻訳、会議の日程調整
- 自分の文体に似せた下書き:送ったメールから書き方を学び、自分らしい文面を提案する
- バンドル:宣伝やお知らせなど似たメールを 1 行にまとめ、まとめて片づけられる
- スプリット:受信箱を「重要」「特定の送信者」「ラベル」などのタブに分ける
- AI フィルター:自分で書いた条件で、AI がメールを振り分ける
- 送信予約、カレンダー連携、チームでのスレッド共有やコメント
料金ページによると、AI には Anthropic の Claude が使われています(プランによって Sonnet 4.6 と Opus 4.6 を使い分け)。
日本から使えるか — Gmail があれば使えるが、画面は英語だけ
ブラウザ版のほか、iPhone・Android・Mac・Windows のアプリがあります。日本の App Store で確認した iPhone 版の情報は次のとおりです。
- アプリ名:Shortwave - AI Email
- 販売元:Shortwave Communications, Inc.
- 価格:無料(使い続けるには有料プランが必要)
- 対応言語:英語のみ
- 対応機種:iOS 14.0 以降
- 評価:5 点満点中 4.7(35 件)
いちばん大事なのは、使えるメールアカウントの条件です。公式ヘルプによると、ログインには Gmail か Google Workspace のアカウントが必要です。
- Gmail・Google Workspace:そのまま使える
- iCloud など転送に対応したメール:Gmail に自動転送し、Gmail の「他のメールアドレスを追加」で元のアドレスから送れるようにすれば使える
- Outlook.com(Hotmail):転送で受け取れるだけで、そのアドレスからは送信できない
- Microsoft 365・Exchange(会社の Outlook など):対応しておらず、対応時期も未定
日本語のメールも Gmail と同じように届きますが、メニューや設定はすべて英語です。公式ヘルプでは、AI に「私の主な言語はオランダ語。要約・下書き・翻訳はオランダ語で」と覚えさせる例が紹介されています。日本語での指定は明記されていないので、同じように「要約は日本語で」と覚えさせてどこまで自然に返ってくるかは、トライアル中に自分のメールで確かめてください。
使い方と料金 — Google アカウントで入り、14 日間のトライアルから
以下は、公式サイトとヘルプから読み取れる始め方の流れです。
- 公式サイト(shortwave.com)か各ストアからアプリを入れる
- Google アカウントでログインし、Gmail へのアクセスを許可する
- Gmail のラベルとスター付きのスレッドが読み込まれる。Shortwave で付けたラベルは Gmail 側にもすぐ反映される
- 宣伝やお知らせは自動でバンドルにまとまるので、要らないものはバンドルごと「Done(完了)」にしてアーカイブする
- 後で対応するものはスヌーズやスターで残し、AI アシスタントに要約や返信の下書きを頼む
Gmail で作ったフィルターはそのまま効くので、Gmail 側で「受信トレイをスキップ」にしているメールは、Shortwave の受信箱にも出てきません。
料金は 1 人あたりの月額で、執筆時点では次の 3 つです。
- Business:30 ドル。AI は Claude Sonnet 4.6、AI 検索の対象は過去 5 年分、AI フィルターは 3 個まで
- Premier:45 ドル。AI の利用量は Business の 2 倍、検索の対象期間は無制限、AI フィルターは 10 個まで
- Max:120 ドル。AI は Claude Opus 4.6、利用量は Business の 6 倍、AI フィルターは 50 個まで
1 ドル=150 円で計算すると、いちばん安い Business でも月 4,500 円ほどです。なお、料金ページに無料プランの表示はありませんが、ヘルプの請求ページには無料プランの説明が残っていて、両者が食い違っています。トライアル終了後に無料で使い続けられるかは、登録前に確かめてください。ヘルプには、支払いから 14 日以内に連絡すれば全額返金するとも書かれています。
Gmail との違いと使う前の注意点
Gmail にも「プロモーション」「ソーシャル」などのタブで自動で振り分ける機能があります。Shortwave はそれをタブではなく受信箱の中の 1 行(バンドル)にまとめ、さらに要約や下書き、受信箱全体への質問を AI に任せられるのが違いです。宣伝メールや長いスレッドが多い人ほど、違いを感じやすいはずです。
使う前に確かめておきたいのは次の点です。
- 会社のメールが Microsoft 365(Outlook)の人は使えません。勤務先の Google Workspace のメールを入れる場合も、外部アプリとの連携が社内ルールで許されているかを先に確認しましょう
- 画面は英語だけです。「Done」「Snooze」などの基本操作は少ないものの、設定画面は英語で読む必要があります
- 公式ヘルプのセキュリティのページでは、Google の審査(CASA Tier 2)を受けていること、メールのデータが外部の AI の学習に使われることはないことが説明されています。一方、処理には OpenAI や Anthropic などの外部サービスも使われると書かれているので、気になる人は読んでから使い始めてください
- ドル建ての月額課金なので、円での請求額は為替やカードの海外事務手数料で毎月変わります
まとめ
Shortwave は、Gmail の上に AI とバンドルを重ねて、受信箱の片づけと返信を速くする米国発のメールアプリです。執筆時点(2026 年 10 月)では日本からも使えますが、Gmail か Google Workspace のアカウントが必須で、画面は英語だけ、料金は月 30 ドルからです。Gmail を毎日たくさん使っている人は、まず 14 日間のトライアルで、日本語のメールの要約や下書きが自分の使い方に合うかを試してみてください。
※ 本記事の情報は執筆時点(2026 年 10 月)のものです。料金・対応機種・機能は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。