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動画編集

Detail とは?iPhone だけでマルチカメラ撮影ができる動画アプリの料金と注意点

公開 2026-10-05読了 6 分

Photo: rakhmat suwandi / Pexels

この記事でわかること
iPhone の前後カメラの同時撮影や、2 台の iPhone の無線連携でマルチカメラの動画を撮れる Detail。日本から使えるか、使い方、無料版と Pro の料金、契約前の注意点をまとめました。

YouTube のトーク動画やポッドキャストの収録で「カメラを 2 台並べて、話している人に切り替えたい」と思っても、機材をそろえるのは大変です。オランダの Detail Technologies が作る Detail は、iPhone の前後のカメラを同時に使ったり、2 台の iPhone を無線でつないだりして、マルチカメラの動画を撮って編集まで済ませられるアプリです。先に結論を書くと、執筆時点(2026 年 10 月)で日本の App Store から入れられ、対応言語に日本語も入っています。撮影と編集は無料版でもできますが、書き出した動画には透かし(ウォーターマーク)が入ります。透かしなしで使うには有料の Detail Pro が必要です。

Detail とは — iPhone を「撮影スタジオ」にする AI 動画アプリ

Detail は、カメラアプリの手軽さと AI の動画編集を組み合わせたアプリです。運営はオランダ法人の Detail Technologies B.V.。TechCrunch の 2023 年の記事によると、創業者は Paul Veugen 氏で、Mac 版を 2022 年、iPhone 版を 2023 年に出し、記事の時点で合計 700 万ドルを調達しています。

Apple からの評価も高く、「App Store Awards 2025」で iPad App of the Year に選ばれ、「Apple Design Awards 2026」ではイノベーション部門のファイナリストになりました(いずれも Apple の発表)。

公式サイトと App Store の説明に載っている主な機能は次のとおりです。

  • 前後のカメラで同時に撮る(画面分割やワイプで合成)
  • 2 台の iPhone・iPad を無線でつないで撮る「Multiplayer」
  • 話している映像を AI が自動で編集する機能や、ショート動画用の切り抜き
  • プロンプター(台本を画面に流しながら撮る機能)
  • 50 以上の言語に対応した自動字幕
  • グリーンバック合成、リアクション動画、YouTube や Twitch へのライブ配信

日本から使えるか — 日本語表示はあるが、対応機種に注意

日本の App Store では「Detail: AI動画編集アプリ」として配信されていて、価格は無料(App 内課金あり)です。対応言語の欄には日本語が入っていて、評価は 5 点満点中 4.5(51 件)でした。

注意したいのは対応機種です。App Store の表記では iOS 17.0 以降で、A12 Bionic チップ以降を積んだ機種(iPhone XS・XR 以降)が必要です。iPad、Apple Watch、Apple Vision Pro にも対応しています。公式サイトに載っているのは iPhone・iPad と Mac 向けのアプリだけで、Android 版は見当たりませんでした。

自動字幕は 50 以上の言語に対応しているとされていますが、日本語の会話でどの程度正確に字幕が付くかは、私はまだ確かめていません。字幕を目当てにするなら、無料版で短い動画を撮って確かめるのが確実です。

使い方 — 前後カメラの同時撮影と、2 台の iPhone をつなぐ方法

1 台だけで撮る場合は、前後のカメラを同時に映し、画面分割かワイプのレイアウトを選んで録画します。自分を映しながら目の前の景色や手元も撮れるので、Vlog や料理・作業の解説動画に向いています。

2 台で撮る「Multiplayer」は、公式サイトの説明では次の流れです。

  1. 同じ部屋にいるなら、2 台の iPhone(または iPad)で Detail を開き、両方で「Multiplayer」ボタンをタップして無線でつなぐ
  2. 離れた場所の相手とは、Multiplayer ボタンから招待リンクを送り、相手がリンクを開いて参加する
  3. 両方の映像を確かめ、ワイプか全画面のレイアウトを選んで録画する(レイアウトは録画後にも変えられる)
  4. 録画が終わると、2 台の映像と音声が自動で同期され、そのまま編集・共有できる

音声は iPhone の内蔵マイクのほか、外付けマイクもつなげます。対談を「2 台のカメラで撮って、話している人に切り替える」動画が iPhone 2 台でそろうのが、このアプリの強みです。2 台を固定するなら スマホ三脚、声をはっきり録りたいなら ピンマイク があると安定します。

似た機能との違いも押さえておきましょう。iPhone 17 シリーズと iPhone Air では、標準のカメラアプリの「デュアルキャプチャ」で前後カメラの同時録画ができます。Detail の違いは、それより前の機種(A12 以降)でも前後同時に撮れることと、2 台の連携、プロンプター、自動編集までを 1 つのアプリでまかなえる点です。

料金と注意点 — 無料版は透かし入り、Mac 版は別契約

公式の料金ページ(ユーロ表示)では、プランは無料の Basic と有料の Pro の 2 つです。

  • Basic(無料):録画・編集は無制限。リモート収録、マルチカメラ撮影、文字起こし、音声だけの書き出し、3 種類の自動字幕も使える。ただし書き出す動画には透かしが入る
  • Pro(年 70 ユーロ、月あたり 5.83 ユーロ):透かしなしの書き出し、すべての字幕スタイル、AI によるクリップ作成、AI フレーミング、ポッドキャストの自動編集などが加わる

日本の App Store の App 内課金一覧には、「Detail Pro for iOS - Yearly」が 7,000 円・8,000 円・10,000 円、月額が 1,800 円・2,000 円、週額の「Detail Pro – Weekly」が 700 円と並んでいました。どれが今の価格かはストアのページからは分からないため、購入前にアプリ内の表示を確認してください。

契約前の注意点は 2 つです。

1 つ目は、週額プランがあることです。700 円の週額を 1 年続けると単純計算で 3 万円を超え、年額プランよりかなり高くなります。続けて使うなら月額か年額を選びましょう。

2 つ目は、iPhone 版の Pro と Mac 版の Pro が別の契約であることです。料金ページには、iOS 版の Pro では macOS の Detail Studio Pro は使えず、2 つは別のアプリだと明記されています。Mac でも使いたい人は、両方の料金を見比べてから決めましょう。

まとめ

Detail は、iPhone の前後カメラの同時撮影や 2 台の iPhone の無線連携で、マルチカメラの動画を撮って AI で編集まで済ませられるオランダ発のアプリです。日本の App Store から入れられ、対応言語に日本語も入っています。無料版でも撮影と編集は無制限ですが、書き出しには透かしが入り、透かしなしで使うには Detail Pro(日本の App Store では月 1,800 円〜、年 7,000 円〜)が必要です。対談やポッドキャストの動画を手持ちの iPhone だけで作りたい人は、まず無料版で撮影の流れと日本語字幕の精度を確かめてみてください。

※ 本記事の情報は執筆時点(2026 年 10 月)のものです。料金・対応機種・機能は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトと App Store でご確認ください。

編集部(本業: IT) 日本からアカウントを作って実際に触ってから書いています。使えなかったものは、使えなかったと書きます。