海外の AI 議事録ツール 3 本を日本語の会議で比べる(Granola・Fathom・Otter)
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結論から書くと、日本語の会議で使うことがはっきりしているのは Granola と Otter です。相手に録音ボットを見せたくないなら Granola、無料の範囲で「何分まで」が明確なほうが安心なら Otter が選びやすいと思います。Fathom は無料プランの手厚さが魅力ですが、執筆時点(2026 年 10 月)では公式サイトで日本語対応の明記を確認できませんでした。
この記事では、海外で名前をよく聞く AI 議事録ツール 3 本を、「日本語の会議で使えるか」という視点で比べます。いずれも公式サイトの情報をもとにした整理で、私が 3 本を同じ会議で実際に試したわけではありません。
3 本の特徴をひとことで
- Granola: ロンドン発。会議にボットを入れず、PC の音声を直接拾って文字起こしする。自分が打った短いメモを AI が補って議事録にする「メモ帳型」
- Fathom: 米国発。Zoom・Google Meet・Microsoft Teams の会議を録画・文字起こしし、終了直後に要約を出す。録画とクリップ(切り出し)の共有が得意
- Otter: 米国発で歴史が長い文字起こしサービス。会議に「Otter」のボットが参加してメモを取り、チャットで内容を質問できる
大きな違いは、会議にボットが入るかどうかです。Fathom と Otter は基本的にボットが参加者として会議に入ります(Fathom は Mac 向けにボットなしの録音もベータ版として用意しています)。Granola は最初からボットを使わない設計です。
日本語の会議で使えるか
ここがいちばん気になるところなので、公式情報で確認できた範囲をまとめます。
| ツール | 日本語の文字起こし | 確認した情報源 |
|---|---|---|
| Granola | 対応 | 公式ヘルプの多言語対応ページに日本語の記載あり。ただし操作画面は英語のみ |
| Otter | 対応 | 公式の料金ページに、文字起こし言語として英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・日本語・中国語の記載あり |
| Fathom | 公式で未確認 | 公式サイトのトップ・料金ページに言語の記載なし。第三者の比較記事では「25〜38 言語に対応、日本語を含む」とされていますが、数字が記事ごとに食い違っています |
Fathom を日本語の会議で使いたい場合は、まず無料プランで短い会議を 1 回録って、文字起こしと要約が日本語で出るかを確かめてから本格的に使うのが安全です。
なお、3 本とも操作画面は英語が中心です。議事録の中身が日本語で出ても、設定画面やメールの通知は英語になると考えておいてください。
無料プランでどこまで使えるか
「まず無料で試したい」という人向けに、執筆時点(2026 年 10 月)の公式料金ページに書かれている無料プランの範囲を並べます。
- Granola(Basic): 会議メモは取れるが、見返せる履歴は直近 30 日分まで。Notion などとの連携は無し
- Fathom(Free): 録画と文字起こしは無制限、会議直後の AI 要約も利用可。アクションアイテムの抽出や過去の会議への質問は「回数制限あり」とされ、具体的な回数は書かれていません
- Otter(Basic): 文字起こしは月 300 分まで、1 回の会議は 30 分まで。保存されるのは直近 25 件の会話まで
使い分けの目安としては、30 分を超える会議が多いなら Otter の無料プランは早めに足りなくなります。逆に、週に数回の短い打ち合わせだけなら Otter の無料枠でも回せます。Granola は会議の長さではなく「履歴の期間」で制限がかかるので、議事録を別の場所(Google ドキュメントなど)に貼って残す人なら無料のままでも困りにくいでしょう。
料金を比べる
執筆時点(2026 年 10 月)の公式料金ページの、個人で使う場合の主なプランです。いずれもドル建て・1 ユーザーあたりの金額です。
| ツール | 主な有料プラン | 月払い | 年払い(月あたり) |
|---|---|---|---|
| Granola | Business | 14 ドル | 記載なし |
| Fathom | Premium | 20 ドル | 16 ドル |
| Otter | Pro | 16.99 ドル(割引表示あり) | 8.33 ドル(割引表示あり) |
Otter の料金ページは期間限定の割引価格が併記されていて、表示される金額が時期によって変わるようです。申し込む前に、最終的な請求額を画面で確認してください。チームで使う場合は、Fathom に Team / Business プラン(いずれも 2 ユーザーから)、Otter に Business プラン、Granola に Enterprise プランがあります。
選ぶときの注意点
- 録音していることを相手に伝える: ボットが入る Fathom・Otter は相手にも録音が見えますが、Granola は相手から見えません。どのツールでも、会議の最初に「AI で議事録を取ります」と一言断るのがマナーです。社外の会議や社内ルールで録音が禁止されている場合もあります
- 会社のアカウントで使うなら情報システム部門に確認: 会議の音声が海外のサーバーで処理されます。勤務先によっては、許可のない AI ツールの利用が禁止されています
- 決済はドル建て: 日本のクレジットカードで払う場合、為替によって円での支払額が毎月変わります
- 日本語の精度は会議の条件しだい: 専門用語や固有名詞、複数人が同時に話す場面では誤変換が増えるのが一般的です。大事な会議の議事録は、人の目で見直す前提で使いましょう
まとめ
日本語の会議で使うことが公式に確認できたのは Granola と Otter の 2 本でした(執筆時点、2026 年 10 月)。ボットを入れたくない、自分のメモを軸に議事録を作りたいなら Granola。短い会議が中心で、無料で使える分数がはっきりしているほうが安心なら Otter。Fathom は無料プランが手厚い一方、日本語対応は公式で明記を確認できなかったので、無料プランで 1 回試してから判断するのがおすすめです。どれも無料から始められるので、普段の会議で 1 本ずつ試して、自分の会議のスタイルに合うものを選んでみてください。
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