Voicenotes とは?話すだけで AI がメモにまとめる録音アプリの料金と日本語の精度
Photo: Jeremy Enns / Pexels
思いついたことをメモしようとしたのに、スマホで文字を打っているうちに忘れてしまった。そんな経験がある人に向いているのが、海外の録音アプリ Voicenotes(ボイスノーツ) です。話しかけるだけで AI が文字に起こし、要点をまとめ、あとから「先週話したあの件、何だっけ?」と質問することもできます。
先に結論を書くと、執筆時点(2026 年 10 月)で Voicenotes は日本の App Store から無料でダウンロードできます。ただし画面は英語のみで、日本語の文字起こしに対応しているかは公式に明記されていません。この記事では、できることと料金、日本語で使う前に確かめておきたいことをまとめます。
Voicenotes とは — 話したことを「読めるメモ」に変えるアプリ
Voicenotes は、録音した声を AI が文字起こしして、要約やタスク一覧まで作ってくれるアプリです。App Store の開発元は米国の Coping Hard Inc. です。
もともとは「声で残す個人メモ」のアプリとして知られていましたが、執筆時点の公式サイトでは「機密性の高い会議のためのノートテイカー」と紹介されていて、会議の記録にも力を入れています。公式サイトや App Store の説明で紹介されている主な機能は次のとおりです。
- 録音すると自動で文字起こしされ、要約・やることリスト・次のステップが作られる
- 「Just Ask」で、過去のメモ全体に AI で質問できる
- Zoom・Microsoft Teams・Google Meet などの会議を、会議にボットを参加させずに記録できる
- 文字起こしをもとに、メールの下書きやレポートを作れる
- Notion・Todoist・Zapier などのツールや、WhatsApp と連携できる
公式サイトでは「録音や文字起こしを AI の学習に使わない」とも書かれています。
日本から使えるか — アプリは使える。日本語の文字起こしは要確認
執筆時点(2026 年 10 月)で確認できたことは次のとおりです。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 日本の App Store | 配信あり(無料・アプリ内課金あり) |
| 対応 OS | iPhone・iPad(iOS/iPadOS 16.0 以降)、Apple Watch(watchOS 10.6 以降) |
| そのほか | 公式サイトでは Android、Wear OS、Mac、Windows、Web 版にも対応と案内 |
| 画面の日本語対応 | なし(App Store の対応言語は英語のみ) |
| 文字起こしの言語 | 公式は「100 以上の言語」と案内。ただし日本語の名前は挙がっていない |
気をつけたいのは、文字起こしできる言語の数が、公式のページによって「60 以上」「100 以上」とばらついていることです。ヘルプセンターで名前が挙がっているのは英語・スペイン語・フランス語・ポルトガル語・イタリア語の 5 つで、日本語が入っているかは書かれていません。
対応言語の数から見ると日本語も含まれている可能性は高いですが、精度は分かりません。私はまだ日本語での精度を試せていないので、この記事では断定しません。 次の章で紹介する無料プランで、まず短い録音を試してみるのが確実です。
使い方 — 登録から最初のメモができるまで
おおまかな流れは次のとおりです(画面の文言は英語です)。
- App Store で「Voicenotes AI Notes & Meetings」を検索してインストールする(開発元が Coping Hard Inc. になっているものを選ぶ)
- メールアドレスなどでアカウントを作る
- 録音ボタンを押して話す。終わったら停止する
- 文字起こしと要約ができあがるのを待ち、内容を確認する
- メモが増えてきたら、「Just Ask」で過去のメモに質問してみる
日本語の精度を確かめるなら、最初に 30 秒ほど、固有名詞や数字を入れて話してみるのがおすすめです。名前や金額がどう起こされるかを見ると、仕事のメモに使えるかの判断がつきやすくなります。
料金 — 週 100 分までは無料
公式サイトの料金ページ(執筆時点)では、次の 3 つのプランが案内されています。
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Basic | 無料 | 録音は無制限。文字起こしと要約は週 100 分まで。履歴は 30 日分 |
| Pro | 1 ユーザーあたり月 9 ドル | 文字起こし無制限、リアルタイムの文字起こし、履歴無制限、Notion などとの連携 |
| Enterprise | 1 ユーザーあたり月 24 ドル | 企業向けのシングルサインオンや管理機能 |
無料プランでも録音そのものは無制限で、週 100 分を使い切っても録音は残り、あとから文字起こしできるとヘルプセンターに書かれています。30 日より前のメモも消えるわけではなく、有料にするまで見られなくなる仕組みです。
一方、日本の App Store に載っているアプリ内課金は「月額 2,500 円」「年額 15,000 円」です。公式サイトの月 9 ドルと比べるとかなり高いので、どこから申し込むかで金額が変わる可能性があります。有料にする前に、両方の金額を確認してから選んでください。
日本の似たサービスとの違い
日本でも、録音して文字起こしするアプリは増えています。スマホの標準機能(iPhone のボイスメモの文字起こしなど)や、日本語に特化した議事録サービスもあります。日本語の会議をきちんと記録したいなら、日本語で精度を売りにしているサービスのほうが安心な場面は多いはずです。
Voicenotes の違いは、記録した後の使い方にあります。
- メモ全体に質問できる:1 回ごとの要約だけでなく、何十件ものメモをまとめて AI に聞ける
- 個人メモと会議を同じ場所に:散歩中の思いつきも会議の記録も、1 つのアプリにたまっていく
- ほかのツールに流せる:Notion や Todoist に送れるので、メモがやることリストにつながる
「日本語の会議は日本のサービス、英語の会議や自分用の思いつきメモは Voicenotes」と使い分けるのも一つの方法です。
注意点 — 英語 UI・日本語の精度・個人情報
- 英語のみ:設定画面や要約の見出しは英語です。分からない部分はスクリーンショットを撮って翻訳アプリにかけると早いです
- 日本語の精度は自分で確かめる:上に書いたとおり、日本語への対応は公式に明記されていません。仕事で使う前に、無料プランで必ず試してください
- 会議の録音は相手の同意を取る:ボットが参加しないということは、相手から録音していることが見えにくいということでもあります。録音するときは、事前に一言伝えておきましょう
- 集めるデータ:App Store のプライバシー欄では、メールアドレス・名前・音声データ・利用状況などを「ユーザーに関連付けて」集め、識別子をトラッキングに使うと申告されています(開発元の申告で、Apple の確認ではありません)。仕事の機密情報を録音する前に、会社のルールも確認しておくと安心です
まとめると、Voicenotes は「話すだけでメモがたまり、あとから AI に聞ける」のが魅力のアプリです。無料でも週 100 分まで文字起こしできるので、まずは短い日本語のメモで精度を確かめてから、使い続けるかを決めるのがおすすめです。
※ 料金・対応 OS・機能は執筆時点(2026 年 10 月)の公式サイト・ヘルプセンター・App Store の情報をもとにしています。最新の情報は公式サイトで確認してください。