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Cleo とは?毒舌 AI チャットで家計を見直す米国アプリの仕組みと日本での代替

公開 2026-10-23読了 6 分

Photo: RDNE Stock project / Pexels

この記事でわかること
使いすぎを AI が毒舌でいじってくる米国の家計アプリ「Cleo」。何ができるか、日本から使えるか、料金、注意点、日本で同じことをする方法を執筆時点の情報でまとめました。

「今月もコンビニに 30 回行ってるけど、大丈夫?」。そんなふうに、家計の使いすぎを AI がチャットでいじってくる米国のアプリが Cleo です。先に結論を書くと、執筆時点(2026 年 10 月)で Cleo は米国(と一部の機能だけ英国)向けのサービスで、日本から使うことはできません。ただ、「チャットで家計の話をする」という考え方は、日本の家計簿アプリと手元の AI チャットでもある程度まねできます。この記事では、Cleo の中身と、日本で同じことをする方法を紹介します。

Cleo とは — 銀行口座をつなぐと、AI がチャットで家計にツッコむアプリ

Cleo は、英国発の Cleo AI Ltd が運営する家計アプリです。銀行口座をつなぐと、明細をもとに AI と会話しながら「今月いくら使ったか」「何に使いすぎているか」を確認できます。米国の App Store の説明文には「800 万人以上のユーザー」と書かれています(本人申告)。

いちばん有名なのが、使いすぎを容赦なくいじる Roast(ロースト)モード と、うまくやれているときに全力でほめる Hype(ハイプ)モード です。家計簿アプリというより「口の悪い友だちに家計を見てもらう」感覚で、米国の若い世代に受けたと言われています。

米国の App Store の説明では、ほかに次のような機能が紹介されています(執筆時点)。

  • 予算づくり:日々の支出に合わせて調整される「ロードマップ」を作る
  • 借金の整理:複数の借入を 1 画面にまとめて、返済の計画を提案する
  • 貯金:利息のつく貯金口座
  • 信用スコアの構築:米国の信用履歴を育てるための機能
  • 給料日前の少額の前借り(キャッシュアドバンス):条件を満たした人が、利息なしで少額を前借りできる。初めての人は 20〜100 ドルが目安と書かれている

チャットで話しかけるだけでなく、最近は音声でリアルタイムに会話する機能も加わっています。

日本から使えるか — 米国の口座が前提で、日本の App Store にも無い

Cleo は米国の銀行口座とつないで使う前提のアプリです。米国の App Store には「Cleo AI: Cash Advance & Budget」(無料・App 内課金あり、対応言語は英語、iOS 15.6 以降)が載っていますが、同じアプリの日本の App Store のページは開けませんでした。日本のアカウントでは、そもそもインストールできない可能性が高いです。

英国では 2022 年にいったん撤退し、2026 年 2 月に順番待ちの形で再開すると発表されています。公式ヘルプの英国向けページでは、チャットや予算、Roast などは使える一方、有料プランの一部や貯金機能などはまだ対象外とされています。日本についての発表は、執筆時点では見当たりませんでした。

仮に入れられたとしても、日本の銀行やカードとはつながらないため、肝心の「明細を見てツッコむ」部分が働きません。日本在住の人にとっては「こういう見せ方もあるのか」と参考にするアプリと考えるのが現実的です。

料金 — 無料版と、前借りなどが付く有料プラン

アプリ自体は無料で、チャットや予算の基本機能は無料で使えます。前借り、貯金の利息、信用スコア関連などは有料プランの機能です。

公式の料金ページは執筆時点で確認できませんでしたが、2026 年の米国のレビュー記事では「Plus が月 5.99 ドル、Pro が月 8.99 ドル、Builder が月 14.99 ドル」と紹介されています。プランの名前や金額は時期によって変わっているようで、米国の App Store の説明には「Grow」「Plus」「Credit Builder」という名前が並んでいます。前借りを急いで受け取るときは、別に手数料がかかる仕組みです。

注意点 — 「前借り」と「解約」まわりは慎重に

Cleo を調べると必ず出てくるのが、2025 年 3 月の米連邦取引委員会(FTC)との和解です。FTC の発表によると、「広告で示した前借りの金額をほとんどの人が受け取れなかった」「解約しにくかった」などの申し立てに対し、Cleo は 1,700 万ドルを支払うことで合意しました。和解は申し立ての事実を認めたものではありませんが、条件の表示や解約方法をわかりやすくすることが求められています。

ここから日本の読者が持ち帰れるのは、次のような点です。

  • 「最大 ○ 万円」と書かれたサービスは、実際に使える金額の条件を先に読む
  • 月額のサブスクは、契約する前に解約の方法を確認しておく
  • 給料日前の前借りは、手数料を年利に直すと高くなることがある。家計の立て直しの手段として頼りすぎない

また、口座をつなぐアプリはログイン情報や明細を預けることになります。運営会社やセキュリティの説明を読んでから使いましょう。

日本で同じことをするには — 家計簿アプリと AI チャットの組み合わせ

日本で「チャットで家計を見直す」に近いことをするなら、次の組み合わせが手軽です。

  1. 口座連携できる家計簿アプリで支出を集める:マネーフォワード ME や Zaim のように、銀行口座やクレジットカードとつなげる家計簿アプリを使うと、カテゴリ別の支出が自動でまとまります
  2. 月に 1 回、カテゴリ別の合計だけを AI チャットに相談する:「食費 ○ 万円、コンビニ ○ 回、サブスク ○ 円。どこから見直すといい?」のように、数字だけを伝えて意見をもらいます。「辛口でお願い」と頼めば、Cleo の Roast に近い雰囲気にもなります
  3. 口座番号や明細そのものは貼らない:AI チャットに渡すのは集計した数字だけにしておくと安心です

AI の答えはあくまで考えるきっかけです。保険や投資の判断まで任せず、気になる点は専門家や公式の情報で確かめましょう。家計の基本から整理したい人は、家計管理の入門書 を 1 冊読んでおくと、AI に何を聞けばいいかも見えやすくなります。

まとめ

Cleo は、口座の明細をもとに AI がチャットで家計にツッコむ米国のアプリで、毒舌の Roast モードで知られています。ただし執筆時点(2026 年 10 月)では米国の口座が前提で、日本の App Store にも無く、日本からは使えません。日本では、口座連携できる家計簿アプリで支出を集め、集計した数字だけを AI チャットに相談すると、近い体験ができます。まずは今月の食費とサブスクの合計を出すところから始めてみてください。

※ 本記事の情報は執筆時点(2026 年 10 月)のものです。料金・対応地域・機能は変更される場合があるため、最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

編集部(本業: IT) 日本からアカウントを作って実際に触ってから書いています。使えなかったものは、使えなかったと書きます。