DualShot Recorder とは?縦と横の動画を 1 回で撮れる iPhone アプリの使い方と料金
Photo: Corentin HENRY / Pexels
ショート動画用に縦で撮り、YouTube 用にもう一度横で撮り直す。動画を投稿している人なら、一度はやったことがある二度手間ではないでしょうか。これを 1 回の撮影で済ませようというのが、米国の iPhone アプリ DualShot Recorder(デュアルショット・レコーダー) です。
先に結論を書くと、執筆時点(2026 年 10 月)で DualShot Recorder は日本の App Store から無料で入れられ、画面の言語に日本語も入っています。無料版は 1 本 1 分まで・透かし入りなので、本格的に使うなら有料の Advanced(日本の App Store で月 300 円、年 1,500 円)が必要です。
なお、名前から「前と後ろのカメラを同時に録るアプリ」と思われがちですが、このアプリの中心は縦と横の同時録画です。この点も含めて整理します。
DualShot Recorder とは — 縦と横を 1 回で撮るカメラアプリ
DualShot Recorder は、米国の DDJR Productions が作っている iPhone 用の動画撮影アプリです。公式サイトによると、1 回の撮影から縦(9:16)と横(16:9)の 2 本の動画を、それぞれ別の構図で、時間をそろえて保存します。
縦の動画は TikTok・Instagram のリール・YouTube ショートに、横の動画は YouTube の通常の動画に、と撮り直さずに使い分けられるのが売りです。
公式サイトと App Store で紹介されている主な機能は次のとおりです。
- 縦横の同時録画:2 本の動画が写真アプリに別々に保存される
- 前面・背面カメラの切り替え:自撮りでも使える(前後を同時に録るとは書かれていません)
- 撮影の細かい設定:タップでピント合わせ、ピント・明るさの固定、ピンチでズーム、ISO の手動設定、手ぶれ補正
- タイムラプス、一時停止・再開、プロンプター(台本表示)
- 上位機能(有料版):4K、Apple Log、外付け SSD への直接録画
公式サイトでは「App Store の有料の写真・ビデオ部門で 1 位になった」「評価 1,000 件以上で星 4.7(2026 年 5 月時点)」と紹介されていますが、これは開発元の申告です。
日本から使えるか — 日本語の画面で使える
執筆時点(2026 年 10 月)で確認できたことは次のとおりです。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 日本の App Store | 配信あり(無料・アプリ内課金あり) |
| 対応機種 | iPhone XS 以降、iOS 17.6 以降 |
| 4K・60fps | iPhone 12 以降 |
| Apple Log | iPhone 15 Pro 以降 |
| 画面の日本語対応 | あり(App Store の対応言語に日本語を含む 10 言語) |
| Android 版 | 開発中(公式サイトで順番待ちの登録を受付) |
海外アプリで多い「英語の画面しかない」という壁が無いので、このサイトで紹介してきたアプリの中では、かなり始めやすい部類です。ただし、日本語の表示がどこまで自然かは、私はまだ確かめていません。
使い方 — インストールから最初の 1 本まで
おおまかな流れは次のとおりです。アカウントの登録は要りません。
- App Store で「DualShot Recorder」を検索してインストールする(販売元が DDJR PRODUCTIONS LLC のものを選ぶ。似た名前のアプリが多いので注意)
- カメラ・マイク・写真へのアクセスを許可する
- 前面か背面のカメラを選び、iPhone を縦に構えたまま録画ボタンを押す
- 撮り終わると、縦と横の 2 本が写真アプリに保存される
縦と横は同じ場面を別の切り取り方で残すので、撮るときは被写体を画面の中央寄りに置くのがコツです。端に寄せると、どちらか一方で見切れることがあります。手持ちより、スマホ三脚 で固定したほうが両方の構図が安定します。
料金 — 無料版は 1 分まで、有料版は月 300 円から
公式サイトと日本の App Store(執筆時点)の情報をまとめると次のとおりです。
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Basic | 無料 | 1080p・30fps、MP4、1 本 1 分まで、透かし入り |
| Advanced | 月 300 円/年 1,500 円(米国では月 1.99 ドル/年 9.99 ドル) | 4K・最大 60fps、透かし無し、Apple Log、外付け SSD 録画、ファミリー共有 |
もともとは 9.99 ドルの買い切りアプリでしたが、バージョン 3.0 の更新で、無料で入れられてサブスクで機能を足す形に変わりました。公式サイトによると、それまでに買い切りで購入した人は、追加料金なしで Advanced の機能を使い続けられます。
これから入れる人には買い切りの選択肢は見当たらず、Advanced はサブスクになります。年額にすると 1 か月あたり 125 円ほどなので、縦横の両方に投稿する人なら元は取りやすい金額です。
似た機能との違い — 前後同時に撮りたいなら別の方法を
「前と後ろのカメラを同時に録りたい」場合は、DualShot Recorder ではなく次の方法が向いています。
- iPhone 標準のカメラ:iPhone 17 シリーズと iPhone Air では「デュアルキャプチャ」で前後同時の録画ができます
- Detail などの専用アプリ:それより前の機種でも前後同時の撮影ができるアプリがあります(Detail は以前の記事で紹介しました)
DualShot Recorder が得意なのは、あくまで**「1 回撮れば縦と横の両方がそろう」**ことです。自分の顔と景色を同時に映したい人と、同じ映像を縦横の両方で投稿したい人とでは、選ぶアプリが変わります。
注意点 — 似た名前のアプリ・無料版の制限・保存容量
- 似た名前のアプリが多い:App Store には「DualShot」を名前に含む別のアプリがいくつもあります。販売元が DDJR PRODUCTIONS LLC であることを確かめてから入れてください
- 無料版は 1 分・透かし入り:お試しには十分ですが、そのまま投稿に使うには制限があります。有料版には無料トライアルがあるので、自動更新の日を控えておくと安心です
- 容量を食う:2 本同時に保存するので、4K で撮るとストレージの減りが早くなります。公式サイトの FAQ では、有料版でも 1 本あたり 60 分で録画が止まるとされています
- プライバシー:App Store のプライバシー欄では「データの収集なし」と申告されています(開発元の申告で、Apple の確認ではありません)
まとめると、DualShot Recorder は「縦の動画と横の動画を別々に撮る手間」をなくしてくれる iPhone アプリです。日本語の画面で使え、無料版でも仕組みは試せます。まずは無料版で 1 分ほど撮ってみて、縦と横の両方の構図が自分の撮り方に合うかを確かめてみてください。
※ 料金・対応機種・機能は執筆時点(2026 年 10 月)の公式サイト・App Store の情報をもとにしています。最新の情報は公式サイトと App Store で確認してください。