Obscura とは?iPhone をフィルムカメラのように撮る海外製カメラアプリの設定と料金
Photo: Alan Wang / Pexels
iPhone の標準カメラは、向けて押すだけできれいに撮れます。その反面、「明るさやピントを自分で決めたい」「写真に少しフィルムっぽい味を足したい」と思うと、物足りなくなることがあります。そこで海外の写真好きのあいだで定番になっているのが、Obscura(オブスキュラ) というカメラアプリです。
先に結論を書くと、執筆時点(2026 年 11 月)で Obscura は日本の App Store から無料で入れられ、画面の言語に日本語も入っています。基本の撮影は無料で試せますが、動画やポートレート、細かい機能まで使うなら有料の Obscura Ultra(月 320 円から、買い切り 7,000 円もあり)が必要です。
Obscura とは — 個人開発の「手で決める」カメラアプリ
Obscura は、米国の開発者 Ben McCarthy さんが作っている iPhone 用のカメラアプリです。これまでに何度も作り直されてきたアプリで、2026 年 3 月には「Obscura V」と呼ばれる大きな更新があり、撮影モードやフィルターの仕組みが新しくなっています。
App Store の説明によると、主な機能は次のとおりです。
- 手動の操作:露出・ピント・ホワイトバランス・ISO・シャッター速度・フラッシュを自分で決められる
- 撮れる形式:写真・動画・Live Photos・ポートレート。対応機種なら RAW・ProRAW・HEIC・JPEG
- リアルタイムのフィルター:撮る前から色味を当てた状態で画面に映る。自分でフィルターを作ることもできる
- 構図とピントの補助:グリッド、水平器、ヒストグラム、ピーキング(ピントが合った所を色で示す機能)、白飛びの表示
- 最近の追加:絞り優先・シャッター優先のモード、超広角カメラがある機種でのマクロモード、Apple Watch からの操作
「フィルムカメラのように撮る」というのは、フィルムの銘柄をそっくり再現するという意味ではありません。ダイヤルを回して露出を決め、色味をフィルターで決めてからシャッターを切るという、昔のカメラに近い撮り方ができる、という意味合いです。
日本から使えるか — 日本語の画面で使える
執筆時点(2026 年 11 月)で、日本の App Store で確認できたことをまとめます。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 日本の App Store | 配信あり(無料・アプリ内課金あり) |
| 対応 OS | iPhone は iOS 18 以降、iPad は iPadOS 18 以降 |
| Apple Watch | watchOS 11 以降(シャッター操作など) |
| 画面の日本語対応 | あり(日本語を含む 10 言語) |
| Android 版 | 見当たらない |
| 日本の App Store の評価 | 星 4.2(20 件) |
英語の画面しか無いという海外アプリによくある壁はありません。ただし、日本語の表示がどこまで自然かは、私はまだ確かめていません。また、旧機種では一部の形式(ProRAW など)が使えない点は、iPhone 側の対応次第です。
使い方 — インストールから最初の 1 枚まで
おおまかな流れは次のとおりです。
- App Store で「Obscura」と検索し、販売元が Ben McCarthy の「Obscura — プロカメラ」を入れる
- カメラ・写真・(必要なら)位置情報へのアクセスを許可する
- まずは自動のまま撮ってみて、画面の見え方に慣れる
- 慣れてきたら手動のモードに切り替え、露出のダイヤルを回して明るさを決める
- フィルターを 1 つ選び、その色味のまま撮る
最初からすべてを手動にするより、**「明るさだけ自分で決める」「フィルターを 1 つ決めて固定する」**の 2 つから始めるのがおすすめです。設定が多いアプリなので、全部を一度に触ると何が効いたのか分からなくなります。
暗い場所や遅いシャッター速度で撮るときは、手持ちだとぶれやすくなります。スマホ三脚 があると、夜景や室内でも手動設定の良さが出しやすくなります。
料金 — 無料で試して、気に入ったら Ultra
日本の App Store(執筆時点)に表示されている課金の項目は次のとおりです。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| アプリ本体 | 無料 |
| Obscura Ultra(週) | 160 円 |
| Obscura Ultra(月) | 320 円 |
| オブスキュラウルトラ | 2,380 円(期間の表記なし。年額プランとみられます) |
| Obscura Ultra(買い切り) | 7,000 円 |
無料版でも基本の写真撮影は試せます。以前の版を取り上げた海外の記事では、動画・ポートレート・Live Photos の撮影は Ultra 向けとされていました。更新履歴には「無料版の撮影上限」という言葉も出てくるので、無料版には撮れる枚数の上限があるようです。ただ、具体的な枚数やどの機能が無料かは、版によって変わってきたため、私は最新の内容を確かめられていません。入れたあとにアプリの中で確認してください。
Obscura はもともと買い切りのアプリでしたが、途中でサブスクに切り替わり、現在はサブスクと買い切りの両方を選べる形です。長く使うつもりなら買い切り、まず数か月だけ試したいなら月額、と選び分けられます。
なお、同じ開発者の写真編集アプリ Obscura Studio もあり、Ultra はカメラと Studio の両方で共通だと App Store に書かれています。
似たアプリとの違い — 標準カメラ・Halide との比べ方
- iPhone 標準のカメラ:自動で失敗しにくいのが強みです。「フォトグラフスタイル」で色味も変えられますが、シャッター速度や ISO を細かく決めることはできません
- Halide などの他の海外製カメラアプリ:同じく手動操作が売りのアプリです。どれが合うかは画面の作りや好みによるので、無料で試せる範囲で比べてみるのが確実です
- 日本の加工アプリ(フィルム風のフィルターが中心のもの):撮ったあとに雰囲気を足すのが中心です。Obscura は撮る前に設定と色を決めるほうに重心があります
「撮ったあとに加工したい」のか、「撮る瞬間に自分で決めたい」のかで、向いているアプリが変わります。後者の人には Obscura は試す価値があります。
注意点 — 名前の似たアプリ・自動更新・データの扱い
- 名前の似たアプリがある:「Obscura」を名前に含むアプリは他にもあります。販売元が Ben McCarthy であることを確かめてから入れてください
- サブスクの自動更新:Ultra には無料トライアルが付くことがあります。週額・月額を選んだ場合は、自動更新の日を控えておくと安心です
- 容量:RAW や ProRAW は 1 枚あたりのサイズが大きく、ストレージの減りが早くなります。普段は HEIC や JPEG にしておくのが無難です
- プライバシー:App Store のプライバシー欄では、個人と結びつかない形で利用状況や診断データを分析に使う、と申告されています(開発元の申告で、Apple の確認ではありません)
まとめると、Obscura は「iPhone でも、自分で露出と色を決めて撮りたい」人向けのカメラアプリです。日本語の画面で使え、無料でも撮り心地は試せます。まずは明るさのダイヤルとフィルター 1 つだけを使って、標準カメラとの違いを確かめてみてください。
※ 料金・対応 OS・機能は執筆時点(2026 年 11 月)の App Store と開発元の情報をもとにしています。最新の情報は App Store で確認してください。