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Wipr とは?設定いらずで Safari の広告を消す海外製ブロッカーの実力と買い切り料金

公開 2026-11-06読了 6 分

Photo: Aathif Aarifeen / Pexels

この記事でわかること
入れてオンにするだけで Safari の広告・トラッカー・Cookie の同意バナーを消せる海外製ブロッカー「Wipr 2」。日本から使えるか、有効化の手順、800 円の買い切り料金、日本のサイトでの注意点を執筆時点の情報でまとめました。

iPhone で記事を読んでいると、画面の下から広告が出てきたり、ページを開くたびに「Cookie に同意しますか」と聞かれたりして、うんざりすることがあります。そんなときに海外の Apple ユーザーのあいだで長く定番になっているのが、Wipr(ワイパー) という Safari 用の広告ブロッカーです。

先に結論を書くと、執筆時点(2026 年 11 月)で現行版の Wipr 2 は日本の App Store で 800 円の買い切りで買え、iPhone・iPad・Mac・Apple Vision Pro で使えます。細かい設定がほとんど無く、オンにすれば終わりなのが一番の特徴です。画面は英語のみで、使えるのは基本的に Safari だけ、という点は先に知っておいてください。

Wipr とは — 「何もしなくていい」を売りにした Safari 用ブロッカー

Wipr は、個人開発者の Kaylee Calderolla さんが作っている Safari のコンテンツブロッカーです。初代の Wipr を経て、2024 年 11 月に後継の Wipr 2 が出ました。

App Store の説明によると、Wipr 2 がブロックするのは次のようなものです。

  • 広告とポップアップ
  • トラッカー(閲覧の追跡)
  • Cookie の同意バナー
  • 仮想通貨のマイニングスクリプトなど、その他の迷惑なもの

ブロックリストは週 2 回、自動で更新されると説明されています。また「お金を払えば広告を通してもらえる」仕組み(いわゆる「許容される広告」)は無い、とはっきり書かれているのも特徴です。日本語を含む 30 以上の言語向けに強化したリストを持っているとも説明されています。

さらに、ページに残り続ける要素を別の方法で消す「Wipr Extra」という追加機能があります。Extra はサイトへの広いアクセス権が必要になるため、Safari 上では「この機能拡張がページを読み取れる」という警告が出ます。気になる人は Extra をオフのまま使っても構いません。

日本から使えるか — 使えるが英語のみ、日本の広告への効き方には注意

執筆時点(2026 年 11 月)で、日本の App Store で確認できたことをまとめます。

項目 状況
日本の App Store 配信あり(800 円・アプリ内課金あり)
対応 OS iOS 17 / iPadOS 17 / macOS 14 / visionOS 1 以降
対応ブラウザ Safari(Chrome などは対象外)
Android 版 見当たらない
画面の日本語対応 なし(英語のみ)
プライバシー表示 「データの収集なし」(開発元の申告)
日本の App Store の評価 星 4.8(21 件)

画面は英語ですが、Wipr はそもそも設定する項目がほとんど無いアプリなので、英語が苦手でも困る場面は少ないはずです。

一方で、日本の App Store のレビューには「日本のスマホ向け広告のブロック精度は、ほかのブロッカーより少し劣る」という声もあります。私自身は日本のサイトで効き目を比べたわけではないので、後で書く無料の代替と見比べて判断してください。

使い方 — 購入から Safari で有効にするまで

おおまかな流れは次のとおりです。

  1. App Store で「Wipr 2」と検索し、販売元が Kaylee Calderolla のアプリを購入する(初代の「Wipr」と間違えないように注意)
  2. アプリを一度開く
  3. iPhone の「設定」から Safari の「機能拡張」を開く(iOS のバージョンによって「設定 → アプリ → Safari → 機能拡張」または「設定 → Safari → 機能拡張」)
  4. 一覧に出てくる Wipr の項目をすべてオンにする
  5. 必要なら Wipr Extra もオンにする(前述のとおり、ページを読み取る権限の確認が出ます)

これで終わりです。あとは Safari を普段どおり使うだけで、ブロックリストの更新も自動で行われます。Mac の場合は、Safari の「設定 → 機能拡張」から同じようにオンにします。

うまく表示されないサイトがあったときは、Safari のアドレスバーの「ぁあ」(ページ設定)メニューから、そのサイトだけコンテンツブロッカーをオフにして読み込み直せます。

料金 — 本体は 800 円の買い切り、全アプリに広げる Filtr は別料金

日本の App Store(執筆時点)での表示は次のとおりです。

項目 料金
Wipr 2 本体 800 円(買い切り)
Filtr(アプリ内課金) 800 円 / 4,000 円の 2 項目が表示
Tip(チップ) 300 円〜3,000 円の複数項目(月額・年額の継続型を含む)

本体は一度買えば、同じ Apple アカウントの iPhone・iPad・Mac で使えると説明されています。ファミリー共有にも対応しています。サブスクに入らないと使えない機能はありません。Tip は開発者を応援するための任意の支払いとみられ、払わなくても機能は変わらないはずですが、ページに明記はありません。

Filtr は 2026 年 5 月に加わった追加機能で、Safari 以外のアプリにもブロックを広げます。ネットワークのレベルで動きますが VPN ではなく、VPN や iCloud プライベートリレーと併用できると説明されています。Filtr が 2 つの価格で並んでいる理由は表示からは分からなかったので、購入画面で内容を確認してください。

注意点 — 崩れるサイトと、似たサービスとの違い

  • 一部のサイトで表示が崩れることがある:レビューには、ニュースサイトの埋め込み動画が再生できない、ログイン後のページが真っ白になる、という報告があります。困ったら前述の方法でそのサイトだけオフにしましょう
  • 基本は Safari だけ:Chrome や各種アプリ内のブラウザにも効かせたい場合は、別料金の Filtr が必要です
  • 無料版が無い:800 円を払う前に試すことはできません。迷う人は、無料で使える AdGuard などの広告ブロッカーを先に試すのも一つの方法です
  • 日本製のブロッカーとの違い:日本には、国内のスマホ広告に合わせてリストを作っているとされる国産のブロッカーもあります。日本のサイトの広告を細かく消したいなら国産、設定いらずで海外サイトの Cookie バナーまでまとめて消したいなら Wipr、という選び方が考えられます
  • サイト運営者への配慮:広告は無料の記事を支える収入でもあります。応援したいサイトはブロックをオフにする、という使い分けもできます

まとめ

Wipr 2 は、オンにするだけで Safari の広告・トラッカー・Cookie の同意バナーを消してくれる海外製の広告ブロッカーです。800 円の買い切りで iPhone・iPad・Mac に入れられ、ブロックリストも自動で更新されるので、サブスクを増やさず手間もかけたくない人に向いています。画面は英語のみで、日本の広告への効き方には差があるという声もあるため、日本のサイト中心の人は国産や無料のブロッカーと比べてから選ぶと安心です。

※ 料金・対応 OS・機能は執筆時点(2026 年 11 月)の App Store と公式情報をもとにしています。最新の情報は App Store で確認してください。

編集部(本業: IT) 日本からアカウントを作って実際に触ってから書いています。使えなかったものは、使えなかったと書きます。